法務教官

◆法務教官になるには

法務教官は、主に法務総合研究所や矯正施設に勤務し、被収容者の矯正教育を担当する法務省所属の職員です。国家公務員の一つです。

矯正施設は以下のようなものがあります。

  • 少年院・・・家庭裁判所から保護処分として送致された者を収容するための施設。年齢により入る少年院は4種類(所等、中等、特別)。心身に著しい故障のあるものは医療少年院。
  • 少年鑑別所・・・少年院法16条によって設置されている、少年の収容施設。原則として各家庭裁判所に対応して設置されている。
  • 婦人補導院・・・売春防止法第17条に基づく補導処分がなされた満20歳以上の女子を収容し、更生させるために補導を行う施設。
  • 刑務所・・・法令に違反し、裁判などの結果、刑罰に服することとなった者を収容する刑事施設。
  • 少年刑務所・・・男性の少年受刑者を収容し,処遇を行う刑事施設。女性の少年受刑者は成人女性と同じ施設に収容される。
  • 拘置所・・・て未決囚(刑事被告人)、死刑確定者を収容する法務省の施設等機関。

仕事内容

法務教官は、少年院や鑑別所等で非行に走った少年を社会復帰できるよう、指導する職務に従事します。

少年たちが再び非行を起こすおそれがあるかどうか、あるいは立ち直るにはどうしたら良いか、生活態度の観察や面接などを通じて探り、少年たちが非行を起こした問題点を克服するために指導を行います。

そのためには、個々の少年に合わせた社会復帰への指導を行うこともありますし、義務教育を終了してない少年には教科を教えることもあります。

なりかた・資格・収入・等

法務教官になるためには、原則として法務教官の採用試験に合格になければなりません。

この試験には男性と女性に分かれていて、年齢制限(21~29歳未満)、学歴制限がありますので関係機関で詳細は確認する必要があります。

合格者は採用候補名簿に記載され、その名簿から各施設が採用を行うというシステムになっています。採用後は必要な研修と訓練があります。

関連記事・参照先

法務教官選考採用・法務省

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