川漁師

◆川漁師とは

川漁師は、鮎やニジマス、鰻、手長エビ、モクヅガニ、等、川魚漁を専業とする漁師のこと。

川漁師は魚の習性や生体はもちろんのこと、天候や川の満ち引きなど、川に関わるあらゆる自然現象を熟知し、竿や網だけでなく、様々な仕掛けを使いこなし対象となる魚を捕獲します。

昔の川は護岸工事もあまりされていませんし、環境も特に破壊されていないことから魚介類も多く生息していたようですが近年ではその数も減少傾向にあるようです。

そのためか、漁師の仕事以外にも民宿経営や、川のガイドなどを副業としている人もい多いのが現状です。

 

川漁の種類

川漁は伝統漁法ですから、各地に様々なものがあります。下記はその一部です。

  • 鵜飼・・・水鳥の鵜を操り、水中にもぐらせ鮎をとる漁。
  • 刺網・・・網を川に張り、魚をからめる漁。
  • 梁(やな)・・・スノコのような仕掛けを川に設置して、水の勢いで押し上げられた魚を獲る漁。鮎が主な対象となる。
  • 投網・・・円錐形の袋状の網を船上や陸上から投げ入れて魚をとる漁法。鮎をはじめ何でも獲れる。
  • 延縄・・・浮標とおもりをつけた縄に多数の釣針をつけて魚をとる漁法。鮎、うなぎ、鱒、うぐい、等。
  • 敷網・・・水中に沈めた四手網の上を魚が通過するのを待って引き上げる漁。シロウオや鮭、鮎など。
  • ゴリ押し・・・ゴリとはカジカのこと。専用の板を操り、川底にいりゴリを専用の網に追い込む。
  • うなぎ刺胴・・・胴(ど)と呼ばれる竹の筒状の仕掛けを沈め、中に餌を入れておきうなぎが入るのを待つ漁。
  • かに網・・・魚のアラなどの餌を入れた専用の網を川底に沈めてかにが入るのを待つ漁。モクヅガニ(ヅガニ)。

なりかた・資格・収入・等

川漁師は特に魚群探知機などは使用しませんから、魚を見つけるにはその習性や生態あるいは気候や天候などを知り尽くしていなければ捕らえることは難しい。そして専用の器具や仕掛けで効率よく魚介類を捕獲します。

川漁師を目指すのであれば、地域の川漁師に弟子入りをお願いするのが一般的。師弟関係の修行を続けて、対象魚の習性や生体、川に関する自然現象の知識をを身につけていきましょう。一人前になるまでは時間がかかります。

川漁師だけで食べていくのは難しいのであれば、民宿の経営や釣りガイドや釣り教室、自然ガイドなどを兼業として行うのも有り。

 

関連記事・参照先

スポンサーリンク