◆法医学とは
特定非営利活動法人・日本法医学会によると下記のように定義されています。
法医学とは医学的解明助言を必要とする法律上の案件、事項について、科学的で公正な医学的判断を下すことによって、個人の基本的人権の擁護、社会の安全、福祉の維持に寄与することを目的とする医学である。
引用元:日本法医学協会・法医学の定義
法医学は「応用法医学」と「基礎法医学」に分けられます。
法医学の実務には下記のようなものがあります。
- DNA鑑定・・・DNAとは「デオキシリボ核酸」の略称。遺伝子の本体として生物の核内に存在する物質であるデオキシリボ核酸の多型部位を検査することで個人を識別するために行う鑑定。
- 司法解剖・・・犯罪性が疑われる死体の死因などを究明するための解剖。
- 行政解剖・・・死体解剖保存法に基づき主に監察医が行う解剖。
- 本人認証・・・識別された人が当該個人であることを確認する行為。
- 親子鑑定・・・親子の生物学的血縁関係の有無についてを解明する鑑定。
- 精神鑑定・・・、裁判所が訴訟当事者などの精神状態・責任能力を判断するため、精神科医などの鑑定人に対して命じる鑑定の一つ。
法医学医の仕事内容
事件や事故などを解決するために、死体の司法解剖やDNA鑑定を行い、科学的かつ医学的見解を示す。
なりかた・資格・収入・等
医師免許、死体解剖資格が必要。
法医学教室などで規定の法医学経験と学会報告、原著論文、機関長の推薦などを必要とされる。
大学の法医学教室や研究機関が勤務先となる。
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